伴哲生×木ノ戸久仁子《レイバイバイマイセルフ》2024.6/22(sat)-6/30(sun)
伴哲生×木ノ戸久仁子
《レイバイバイマイセルフ》
Tetsuo BAN Kuniko KINOTO Exhibition
-Sleep with moon by myself-
会期|2024年6月22日(土) - 6月30日(日)
休廊|6月27日(木)
OPEN | 12:00-18:00
※6月22日(土) 17:00〜オープニングパーティーを行います。
-展に寄せて/伴哲生・木ノ戸久仁子-
2024年。
そう言われてみればいつもそんなはずの謎の変化を遂げ年を明けました。
はや半年。
良いとか悪いとか、そういう問題なのか、芸術ってなんだっけ、なんだっけ。
我々は何度も対話を続けています。
生業にしている工芸という仕事。
商品、生活。
工芸という仕事に不可欠な「物性」と向き合い、 作品という目に見えたり触れたりするものに変換する行為の中に、 かつての人類が当たり前にやってきた行為が重なるかもしれない。
なんとなく石を積んだら祈ってしまったこと。
壺にものをいれて熟れと変化を待ったこと。
月をみて月からみた自分を思ったこと。
さまざまな境界の曖昧ななか、 見えているものと見えていないもの、
良しとされていたもの、
委ねたり反発したり。
すがってみたり。
ワレワレのつくるものが、この場所と時間に繋がった時に何が起こるか
その現象を見ることができればと願っております。
どうぞご高覧下さい。
【伴哲生】
《壺》
H300×Φ280mm
2024
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《脚付き、石、花器》
H150×W80mm
2024
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【伴哲生コメント】
金属の仕事は、緻密な設計によって形を作ることが必要になってきます。
しかし自分の製作は、錫と言う金属の特性も伴い、目標がありそこをめざしていくと言う形ではない方法で作っていける状況があります。
そこに錫の魅力を感じることが出来る部分であり、経年変化や弛さを受け入れてくれる部分があると思います。
現代の日本では、錫の食器はあまり馴染みのないものですが、歴史的にみるととても親しみのある素材です。 陶器のような多様性や色を見せるのは難しい部分でもあり、炎や重力の力を借りられないところはありますが、そこでどういう表現が出来るのか、考えながら製作しています。
伴哲生 TETSUO BAN
1982年 大阪府堺市生まれ
2004年 大阪芸術大学卒業
2011年 大阪工芸展受賞
2019年 奈良に工房をかまえる
国内外で個展・グループ展多数
【木ノ戸久仁子】
《○×まるばつ》
360×360×150mm
陶
2024
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《花器》
70×130×70mm
陶
2024
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《稀晶石》
100×70×100mm
陶土,フリット
2024
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【木ノ戸久仁子コメント】
人間が石を作る。
陶芸の技法を用いて石を作っている。石を作る過程に於いて自らの妄想や想像を重ねる事で自然界には存在しない石を作りたい。
人工とは何か?自然とは何か?
人が出来る事はどこまで自然の圧倒的を纏えるのか。
自分なりの人間賛歌でもある。
身体を使いながら考えたい。
木ノ戸久仁子 KINOTO KUNIKO
1976 滋賀県に生まれる
1995 登り窯窯元宗陶苑にて作陶を始める 若手オブジェ集団SEEDSに参加
1998 ニュージーランドにて一年間作陶
2001 信楽窯業試験所釉薬科 修了 現在、比叡平(滋賀県)にて制作
1999,2001,2007 はねうさぎ(京都)
2004,2009 陶園(信楽)
2007,2009 小原ギャラリー(信楽)
2018 京都瑞鳳堂(京都)かまーとの森(滋賀)、織部下北沢店(東京)
2020 白白庵 企画 個展「世界石化計画」(東京)
2021 白白庵 企画 個展「続 世界石化計画」(東京) 2022 白白庵 企画 個展「世界石化計画 III」(東京) 2023 白白庵 企画 個展「いつかの石器時代」(東京) 他グループ展多数
Press release
伴哲生×木ノ戸久仁子
【レイバイバイマイセルフ】
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