伊藤学美・畑絢子二人展 -Waterside Inhabitants- 2023.10/28(sat)〜11/5(sun)
伊藤学美・畑絢子 二人展
『Waterside Inhabitants 』
Exhibition of Ito of intaglio prints and Junko Hata of porcelain
会期|2023年10月28日(土) - 11月5日(日)
OPEN | 12:00-18:00
休廊11/2(木曜日定休)
伊藤学美/銅版画(ドライポイント)
長い時間をかけて対峙した”版”こそ実像であり、版を介して”紙”にうつしたイメージは虚像であると考え、 水鏡を描くsurfaceシリーズを続けています。 この”版こそ実像である”という考えを深化させ、版を起点とした様々な展開を試みており、 近年では磁器や石膏、樹脂などにイメージを転写する作品を制作しています。 版は内面にある自己であり、紙や陶器などへ転写されたイメージは外へ向けた外交的な自己であると捉え、多様な側面を持つ人間・物事のあり方を、ひとつの版を起点として表現しています。
「drifting images #1」 2023 750×530mm ドライポイント技法
※今夏に南島原アートビレッジ・シラキノにて制作された新作。
「forest #1」 2023 450×600mm ドライポイント技法
畑絢子/陶作家
私は液体状の粘土(泥漿)から作品を作ることが多いです。 石膏型に流し込む鋳込み成型や、いっちんというスポイトのような道具と筆で描くように形づくったりします。 鋳込みで使う原型制作はじっくり形と向き合いますが、いっちんや筆で描くときは一発勝負になります。 焼成するとかっちり作った鋳込みのボディは熱で少し形が緩み、 触れないほど脆かったものが真っ白に焼き締まり、存在感を増して出てきます。
森に芽吹く種や花をイメージしてつくりだした色を持たない形は、 光により形が朧げになったり急にくっきりあらわれたりと変化します。 場所や時間の移ろいも見えるような、そんな作品にしたいと思いながら制作しています。
今回伊藤さんとのコラボレーション作品は、 周りの景色を写し込みふわりと浮き上がる水たまりのイメージで制作しました。
「plants Ⅰ 2023」2023 H510×D90mm 磁器/鋳込
コラボレーション作品
本展のため 伊藤学美が広島の畑絢子の工房に滞在し、 伊藤のドライポイント作品を転写技法で 畑絢子の成形した磁土に写しとり、焼成したもの。 伊藤が京都に戻ってからも作品のやり取りは続き 試行錯誤を重ねました。
「floating surface #1」 2023 W290×D290×H35mm 磁器/銅版転写技法
【作家プロフィール】
伊藤学美/ITO Manami
銅版画家 鳥取県生まれ
【学歴】
2013 京都市立芸術大学大学院 美術研究科絵画専攻版画領域 修了
2011 アールト大学交換留学(ヘルシンキ/フィンランド) 京都市立芸術大学 美術科版画専攻 卒業
【個展】
2022 “surface echo” 京都アートゾーン神楽岡
2022 “garden” 堀川新文化ビルヂング
2019 “surface”/ギャラリーnoivoi(名古屋) “IN WHITE”/ギャラリー恵風(京都)
2017 “empty“/京都アートゾーン神楽岡(京都) “Transcending photography”/クリフォードチャンス法律事務所(ロンドン)
2016 “Tra riflessi e trasparenze nel mondo di I”/ギャラリー74/b(ミラノ)
2015 伊藤学美銅版画展/ギャラリー恵風(京都)
2014 伊藤学美銅版画展/京都アートゾーン神楽岡(京都)
【グループ展】
2023 レジデント作家二人展“汽水域” 金沢21世紀美術館 市民ギャラリーA
2021 第8回山本鼎版画大賞展/上田市立美術館(長野)
伊藤学美・畑絢子二人展 “FOREST“/ギャラリーヘプタゴン(京都)
2020 第11回高知国際版画トリエンナーレ展/いの町紙の博物館(高知)
京都府新鋭選抜展/京都文化博物館 ARTISTS’ FAIR KYOTO 2020 /京都文化博物館
2019 藝文京展EX /京都芸術センター レジデント作家二人展/しいのき迎賓館(石川) 西風のグラフィックス3 / オリエアートギャラリー(東京)
2018 Prized A celebration of two International Print Biennales
through the work and words of winning artists /Northern Print(Newcastle/GB) AOMORI Triennale
2017 クラシカル部門 /青森県立美術館 2017 Views of Contemporary Japanese Printmaking/Famagusta Gate,Nicosla(キプロス)
2016 インターナショナルプリントビエンナーレ2016 /Vaneギャラリー
(ニューキャッスル/イギリス) 京都府新鋭選抜展/京都文化博物館 藝文京展/京都芸術センター The 60th CWAJ Exhibition of Contemporary Japanese Prints Highfield Hall & Gardens (マサチューセッツ/アメリカ) 2015 第6回山本鼎版画大賞展/上田市立美術館(長野) CWAJ現代版画展60周年記念大賞展(2012-)/東京アメリカンクラブ(東京)
2014 AOMORI PRINT Triennale 2014/西衡器オープンスペースゼフィルス(青森) サイレントアクア(2012-)/ギャラリー@KCUA(京都) 西風のグラフィックス/オリエアートギャラリー(東京) 第9回高知国際版画トリエンナーレ展/いの町紙の博物館(高知)
2013 造形プロセッシング-あいちトリエンナーレ大学連携プロジェクト-
/アートラボあいち(愛知) 京都市立芸術大学制作展(2007-)/京都市立芸術大学,京都市美術館(京都) 2012 第37回全国大学版画展(2010-)/町田市国際版画美術館(東京) PORTO DI STAMPA/アートゾーン神楽岡(京都) カダケス国際ミニプリント展/Taller Galeria Fort(カダケス/スペイン) WM展/同時代ギャラリー(京都)
【受賞歴】
2023 高知国際版画トリエンナーレ展 佳作賞
2017 AOMORIトリエンナーレ2017 classical部門 大賞
2016 インターナショナルプリントビエンナーレ2016
クリフォードチャンス賞 京都新鋭選抜展 アンスティチュフランセ関西賞 藝文京展 大賞
2015 CWAJ60周年記念大賞展 奨励賞 第6回山本鼎版画大賞展 準大賞
2014 京展14 版画部門 京展賞 高知国際版画トリエンナーレ展 佳作賞
2013 第58回CWAJ現代版画展 版画会員賞 京展13 版画部門 市長賞 京都市立芸術大学制作展 大学院市長賞/資料館買上
2012 第37回全国大学版画展 収蔵賞(2011年-同賞受賞) 京都市立芸術大学制作展 奨励賞
【アーティスト・イン・レジデンス】
2023 南島原アートビレッジ・シラキノ
2021 滋賀県立陶芸の森
2018 金沢湯涌創作の森 招聘作家 国際芸術センター青森
【パブリックコレクション】
町田市国際版画美術館(東京) アールト大学(ヘルシンキ) 株式会社 京都銀行 京都市立芸術大学資料館 株式会社 高知放送 上田市立美術館(長野) クリフォードチャンス法律事務所(ロンドン)
現在 京都市在住 京都芸術大学、京都嵯峨芸術大学 非常勤講師
畑 絢子/HATA Junko
陶芸家 京都市生まれ
【学歴】
2001 金沢美術工芸大学大学院 美術工芸研究科 修了
1999 金沢美術工芸大学 産業デザイン学科
工芸デザイン専攻 卒業 同大学院入学
【個展】
2008 やきもの新感覚シリーズ INAXライブミュージアム(常滑)
2007 TONG-IN Gallery(韓国/ソウル)
2006 INAXガレリアセラミカ(東京) イムラアートギャラリー(京都)
2005 INAXガレリアセラミカ新宿(東京)
2004 リベラルアートJPN(広島)
2001 ギャラリーそわか(京都)
【グループ展】
2021 「春のしろ」森岡希世子・畑絢子・小林千恵磁器3人展 BIOME(神戸)
畑絢子・伊藤学美 二人展 “FOREST“/ギャラリーヘプタゴン(京都)
2020 「WHITE FRAME」畑絢子・原紺修二郎 二人展 ギャラリー金木犀(広島)
「うぶすな」畑絢子・原紺修二郎 二人展 ギャラリーヘプタゴン(京都)
2017 「創造する工芸ーその多様性と可能性ー」第6回国際工芸美術作家協会展
はつかいち美術ギャラリー(広島)
2014 第11回七夕展 新庄加奈・畑絢子 二人展 宮島・藤い屋(広島)
2013 Kougeiのメタモルフォーシス ー久世建二セレクション2013ー 2008
現代の造形ーLife&Art− 陶で彩る 東広島市立美術館(東広島)
第2回ひろしま陶芸展 福屋八丁堀店(広島)
第8回国際陶磁器展美濃 2007 器・小さなオブジェ・道具展 INAXガレリアセラミカ(東京)
ガレリアセラミカの10人展 世界のタイル博物館(常滑)
2006 ガレリアセラミカの11人展 世界のタイル博物館(常滑)
2005 第3回世界陶磁器ビエンナーレ(韓国) ふなばし現代美術交流展‘05
物語が生まれる所 船橋市民ギャラリー(千葉)
2003 畑絢子+嶋田朋子二人展「behind in this big blue world」 ヱビデンギャラリー(広島)
2001 第19回朝日現代クラフト展
2000 第38回朝日陶芸展 第3回出石磁器トリエンナーレ 1998 伊丹国際クラフト展
【受賞歴】
2008 第8回国際陶磁器展美濃 美濃賞
2003 第41回朝日陶芸展 秀作賞
2023 G7広島サミット 晩餐会ウェルカムプレート制作
Press release
伊藤学美・畑絢子 二人展
-Waterside Inhabitants-
プレスリリースはこちら